「給料明細って、じっくり見たことありますか?」
ある日、職場の同僚から言われた一言がきっかけで、私は“保険料の徴収ミス”に気付きました。
この体験を通じて学んだのは、「制度は知っているつもりでも、ちゃんと理解していないと損をする」ということです。
この記事では、実際に職場で起きた出来事と、そこから見えた問題点、そして学んだことをお伝えします。
目次
厚生年金が多すぎる?同僚のひと言から始まった違和感
ある日、職場の女性従業員からこんな相談を受けました。
「厚生年金保険料、ちょっと多く引かれてる気がするんですけど…」
正直、その女性は遅刻や欠勤が多く、普段から注意が必要なタイプ。
そのため、最初は「また何か言ってるな…」と、やや半信半疑でした。
でも、彼女の彼氏が社会保険に詳しく、金額がおかしいと指摘したとのこと。

自分で確認してみると…「あれ、たしかに変かも?」
私は役職者としてその相談を受けた手前、念のために自分で確認してみることにしました。
すると――
「ん?たしかに、ちょっと多いような…?」
当時の私は、厚生年金の仕組みを完璧に理解していたわけではありませんでした。
でも「これは一応確認すべきだ」と思い、会社の事務担当に相談してみることに。
ベテラン事務員の「間違っていませんよ?」の一点張り
小規模な会社だったので、事務員はたったの2人。
うち1人は入社したばかりの新人、もう1人は会社の“要”とも言えるベテラン事務員。
私はそのベテラン事務員に説明しましたが、返ってきたのはこうでした。
「間違っていませんよ? ちゃんと合ってます。」
「えっ…でも、金額的に変なんです」と伝えても、
「制度に従って処理してますから」「疑うなら自分で確認してください」の一点張り。
社会保険事務所に確認 → やっぱりミスだった!
納得がいかず、同僚本人に社会保険事務所へ相談してもらうことにしました。
すると――
やっぱり会社の計算ミスだったのです。
最終的には多く引かれていた分が還付され、問題は解決しました。

この出来事から学んだ3つのこと
① ベテランでも間違えることはある
「長く勤めてる=何でも正しい」ではありません。
経験と正確な知識は別物です。
② 制度は変わる。学び続けることが大事
制度は定期的に見直されます。古い知識のままだと対応できません。
③ 自分の身は自分で守る
「なんか変だな?」と感じたら、遠慮せず調べてみることが大切。
周囲に流されず、自分で確認できることが最も強い武器になります。
おわりに|「明細はなんとなく」から卒業しよう
給料明細や社会保険料――
「なんとなく」で済ませている人、多いのではないでしょうか?
今回のように、たった数百円~数千円でも、長期間で見ると大きな差になります。
「ちょっと違和感がある」
「これって普通なのかな?」
そう感じたら、ぜひ一度しっかり確認してみてください。
あなたの行動が、大切なお金を守ってくれるかもしれません。